| 1999/03 オーストラリアへ その2 オーストラリアの大地に降り立つ |
| 03月15日(2日目) バイク移動距離 340km BRISBANE→CHINCHILLA |
翌朝4時30分に目が覚める。約4時間しか寝てない上、余りよく眠れなかったのに目覚めはかなりよかった。やはりこれから旅を目前にして興奮しているのだろうか。しばらくすると水平線の向こうから太陽が昇ってきた。外を見ていると海の色が変わったところがあるなあと思ったら、それはオーストラリア大陸だった。山がないため大陸とは思わなかった・・・。飛行機の到着時間は現地時間で7時25分。時差のため1時間時計を進めることになる。ついにオーストラリアに到着する。 飛行機を降りて最初に思ったことは「暑い!!」ということだった。Oさん、Nさんと一緒に入国手続きをすませて荷物を取りに行こうとするとガードマンに呼び止められた。旅の目的やパスポートの提示を求められ、何とか説明を行う。どうやら怪しい人物に思われたようである。3人のうち誰だろう・・・。(^^;; 出口に行くと、いっぱい迎えの人がボードを持って立っていた。どの人だろうと思っているとその中にヘルメットを振っている人を発見する。名前を書いたボードではなくヘルメットを振っているところがすごい・・・。 外に出てみると日本より日差しがかなり強く、かなりまぶしい。迎えの人はバイクで来ていると言うことで自分たちだけタクシーに乗り込む。町中を抜け、郊外にあるバイク屋へと向かう。走っている車は日本車が多く、外国という感じはあまりしない。30分くらい走ってama(現地のバイク会社)に到着する。 ここで今回のガイド役のPさん、Tさん、日本語通訳のYさん(日本人)、イギリスから参加のJさんに会う。自分たちが使用するバイクはもうすでに整備を終え並べられていた。TT-R250を5台とXT600を2台である。それぞれのバイクに名前が書かれていた。早速バイクに乗る格好に着替えてくれということでライダーのかっこになる。(更衣室などないため外で着替えることになったが・・・) サポートカーに荷物を積み込み、旅行の説明をうける。道路の走り方、また牛や馬などに対しての注意など。そして10時30分、ついに出発することになった。先導はガイド役のTさん。一番後ろにオーナーのRさんがついてきた。サポートカーは別ルートで先に合流場所のガソリンスタンドに向かったようである。出発してしばらくは住宅街を走っていったが、途中から家がなくなり、山の中に入っていく。速度制限は80kmと、この時点でもうハイペースである。途中から日本の山道のように狭く曲がりくねった道になる。が、制限速度は80km。「どうやってこんなとこで80kmも出すんじゃ!!」と叫びながら走っていく。数十kmこのような山道を走り続けると、ひらけた道路になり、分かれ道の前で休憩をとる。周りは全部牧場らしいが家畜は見つけることができなかった。自分バイクのタイヤを見るとなにやら濡れている。本当はエンジンオイルが漏れていたのだが、チェーンオイルが飛んだんだろうということでそのまま出発する。 牧場の中に延びる道を進んでいき、主要道路に出る。制限速度は110km、フルスロットルで120kmオーバーの速度で走っていく。しかし250ccだとつらい・・・。なんとか休憩地点のガソリンスタンドに到着する(BPオイル)。ガソリンを給油してしばらく休憩をとる。おなかも減ってきたので何か買おうかとも考えたが、結局店の中を見ただけとなった。昼食まであと1時間ほどということだったし・・・。 昼食の場所に向けて出発する。ここでもフルスロットルで走って行くが、追い抜きの時などかなり大変である。(他の車も110〜120kmで走っているもんなあ)坂道になるとかなり苦しい・・・。途中から山を登っていき、約1時間ほど走って町中へとやってきた。ふと見ると前のAさんのバイクから白煙が上がっている。どうやら漏れたガソリンが焼けて白煙が上がっているようだ。とりあえずそのまま走って公園らしきところに到着する。(TOOWOOMBAというところでここまで94km) 着いてからAさんのバイクを確認してみるとキャブレーターからガソリンが漏れているようであった。後で整備すると言うことでまずは昼食へと向かう。ここはかなりの高台にあるため眺めがすごく良い。料理はきたが、サポートカーがまだこないため、しばらく待っていたが、結局先に食べることになった。メニューはサンドイッチとケーキそして「水」。ジュースとかではなくて水である。(^^;; 食べている途中でサポートカーも到着。サンドイッチ2個とケーキを食べたが、ケーキは甘すぎてしゃれにならなかった。食事の後、バイクの修理のため自分たちはしばらく休憩。しばらくしてバイク修理も終わり出発することになった。ここでM君が鍵をなくしたといってちょっとびっくりしたが、すぐに見つかった。(人騒がせである・・・) さらに走っていき、約90km走ったところのDALBYという町で休憩する。広場などはないので道路脇にバイクを止める。近くにある「RED ROOSTER」という店で鶏肉を購入するために止まったらしい。ここで自分のバイクのオイル漏れに改めて気がつき、修理を始める。オイル漏れはどうやらパッキンにひびが入っているためらしく交換しなければならない。このため近くのバイク屋まで行くことになった。説明を聞くとパッキンの在庫はあるが、交換のため約1時間かかると言うことで終わるまでここで待つことになった。 最初は店のバイクを見たりしていたが、途中で座り込んで雑談になった。Yさんが今日本でどんなものがはやってるのとか聞いてきたので「だっちゅーの」とか「だんご3兄弟」とかの話をしていた。(うーん、今となっては古いなあ・・・)その店にはナンバーのないバイクがやってきたり、変わった車が走ってきたりと、いろいろとおもしろかった。 何とか修理も終わり、キャンプ場に向けて出発する。途中からほとんど民家が見えなくなり、ひたすら草原の中を疾走することになった。途中の道はひたすらまっすぐで日本では見ることのできない風景が広がっていた。どこまで行ってもずっと360度地平線・・・。 約80km走って「CHINCHILLA」に到着。ガソリンスタンドで給油及び夕食の買い出しをする。太陽は地平線まで傾いており、もうすぐ日が暮れることを告げていた。キャンプ場に到着後、すぐにテント設営に取りかかる。まずはPさんからテントの建て方についての説明があった。こちらのテントはドーム型や三角のテントではなく、中心に一本の柱を立てた四角錐の形をしたテントである。中心に一本の柱だけなのでみんな最初は「大丈夫か?」と心配していたが、実際作ってみるとかなりしっかりした作りであることがわかった。初日は自分はOさんと一緒に寝ることになった。 テントの設営にかかるが、ペグを打つためのハンマーが一つしかないため一つずつしか設置していけない。まだみんな慣れていないため結構時間がかかってしまった。(この後、どんどんなれていくが)テントの設営を終え、荷物を移してやっとモトパンとブーツを脱ぐことができた。先にシャワーを浴びたかったが、時間の関係上、先に夕食となった。今日の夕食は購入しておいたチキンとサラダである。飲み物はPさんが買ってきたVBビール。なかなかおいしいビールだったが瓶のため飲みにくい。みんなで話をしながら楽しい食事となった。ただ、英語がなかなか聞き取ることができず苦労した。 夕食後、食事の後かたづけ。当番でやるようになっていたが、結局全員でやることになった。こちらでは洗い物はすすぐ習慣はなく、洗った後、そのままふき取ると言うことである。使用する洗剤は人体に影響ないと行っていたが、ちょっと違和感があった。まあ結局言われるまますすぎなどしなかったが…。 後かたづけを終え、お風呂へ。お風呂といってもキャンプ場にあるシャワールームであるが・・・。シャワーを終えた頃にはもう9時頃になっていた。空を見上げると一面の星空。明かりが少ないせいか、天の川までよく見える。南半球でしかみることのできない南十字星を見たが、思っていたよりも小さなものであった。そしてオーストラリアで初めての夜となった。 |
| 01 飛行機から見たオーストラリア大陸 02 出発前に参加者全員で(提供Mくん) 03 TOOWOOMBAの高台から 04 CHINCHILLAのガソリンスタンド |