1999/03 オーストラリアへ

その3 ついにはじまったオフロードコース


03月16日(3日目)   バイク移動距離 550km   CHINCHILLA→TYRONNE
 翌朝、6時に起き、すぐさま出発の格好に着替えてテントを撤収する。朝食はパンにスクランブルエッグ、ベーコンである。ベジメイトという一見チョコレートみたいなのがあったので食パンにつけて食べてみるがしょっぱくてとてもまずかった。Tさんはバターを塗った上に薄くこれを塗るとおいしいと言っていた。(先に教えてくれい!!)デザートにスイカとメロンがでてきた。
 さすがに量が多かったため、残すことになったが、余った食べ物は全部捨ててしまうと言うことでM君と自分とで何とか食べきる。(結局、この後の食事では残ったのは捨ててしまうことになったが・・・)後かたづけにかかるが、スクランブルエッグを作った鍋の焦げがなかなかとれずに苦労する。この焦げ落としは毎朝の日課になってしまった。7時にキャンプ場を出発する。
 この日はひたすら郊外を走ったため、家はほとんど見ることができない。周り360度地平線の中をひたすらまっすぐ延びる道路を走りながら、他の人の写真を撮っていく。しかしまともに撮れたのは6枚中3枚だけだった。(あとは道路とかが写っていたりシャッターが下りていなかったり・・・)
 しばらく走ったところで、道路脇で休憩をとる。どちらを見ても地平線までまっすぐに延びる道である。日本では見ることのできない景色だった。
 「YULEBA」という町に到着。道路脇に立つ木の陰で休憩をとった。さすがに気温が高いためのどが渇いたので水分を補給する。自分のバイクに積んでいたペットボトルの水は熱湯に変わっていた。さすがに日差しが強いだけある・・・(^^;;
 この後はひたすら草原に延びる道を走っていく。周りは全部まっすぐな地平線である。写真を撮りたくなり、止まって写真を撮ることにした。その後、みんなに追いつこうとフルスロットルで追いかけるがなかなか追いつくことができない。みんなフルスロットルで走っているから追いつけないのは当たり前である・・・。
 かなり後ろにいたAさんは排気量が大きいためか(XT600)、こっちが精一杯とばしているのに見る見る追いついてくる。(T^T) 何とか前のグループに追いつくと、羊の群がいると言ってみんなが道路脇に止まっていた。ここでしばらく休憩した後再度出発。
 途中写真を撮ったりしていたため、いくら走っても前を走る人の姿が見えなかった。結局「ROMA」という町の入り口まで走っていくことになった。
 この後、約90kmはノンストップでひたすら走り続け、(といっても1時間弱であるが・・・)12時頃に「MITCHELL」という町にあるガソリンスタンドに到着した。今日の昼食はこのガソリンスタンドの隣にある店でとることになった。さすがにかなりとばしていたせいか、サポートカーがなかなか追いついてこないため先に食べることになった。
 メニューをみてもどんなものかよくわからなかったので無難なところでハンバーガーを注文する事にした。大きさを聞いてみると、日本と同じような大きさみたいだったが、実際に出てきたものは十分に大きかった。
 店の中にはレンタルビデオの箱や売り物のカセットテープ、お菓子などが並んでいた。注文したものが出てくるのを待っているとサポートカーが到着。やっとPさんとYさんがやってきた。このころになってやっと注文したものがやってきた。ハンバーガーの直径は日本のものとあまり変わらなかったが、高さが日本のダブルバーガーよりも高く、約10cmくらいある。(@_@) そのままでは食べられないので押しつぶしながら食べることになった。(普通はどうやって食べるのだろう?)昼食後、しばらくくつろいでから出発する。
 出発してしばらく走ると道路脇にダチョウみたいな鳥、エミューを発見。その後もひたすら草原の中を走り続け。小さな町「MORVEN」に到着する。近くに水道があったので水でも浴びようと行くが、でてくるのはなんとお湯。ずっと出していても冷たくなる気配がなかったためあきらめる。日差しが強いため日向にいると熱く(暑くではなく熱い!!)て洒落にならない。木陰で休むことにする。
 そこを出発して約1時間後、「CHARLEVILLE」という町のガソリンスタンドに到着し、給油を済ませる。町はずれにある木陰でしばらく休憩することにした。
 休憩したベンチのある木陰の前は広場になっており、ロードトレインが止まっていた。全長約50m、しゃれにならない長さである。全体を写真に撮ろうと思うとかなり離れないと入らない・・・。
 かなり長い間休憩をとり、15時半頃に出発する。すぐにダートが始まると思っていたが、数十キロは舗装道路であった。そしてついにオフロードコースに到着する。思っていた以上に土が細かく、ほとんど砂みたいな感じである。
 Pさんからオフロードの走り方について説明があり、Tさんが実演してくれた。砂煙が上がるため、1kmくらいの間隔で走るように言われたので一人ずつ出発していく。(自分は最後から2番目だったので待つ間結構どきどきしていた)この出発の瞬間をNさんが一人ずつ写真に撮ってくれた。(サンキューでした>Nさん)ちなみに参加者でまともにオフロードを経験しているのはAさんとNさんの二人だけである。
 さすがにこのようなダートは走ったことがなかったので(というよりダートがほとんど初めてだし)結構びびりながら進んでいく。砂の深いところではかなり前輪がとられたが、何とか進んでいくことができた。しばらく走っていくと対向からロードトレインがやってきた。砂煙をもうもうと立てながらやってきたためなにも見えない。続けて2台やってきたので止まって待っているとNさんとサポートカーが追いついてきた。その後は舗装路とダートのコースの繰り返しだった。約70km進んだところでみんなが止まっていた。今日のキャンプ場TYRONNEに到着したらしい。
 キャンプをするといったが、周りには何にもない。マジでここでキャンプするのかと思ったら、この奥にキャンプ場があるらしい。(いやびっくりびっくり)脇道を500mくらい行ったところにキャンプ場があったが、連なって走ったため後ろにいた自分は土煙で前が見えず、かなりつらかった。(T^T) バイクを止めてテントの設営に取りかかる。至る所にありの巣があり、地面をはい回っている。気にしていても仕方がないので適当にテントを張っていく。テントを張り終えた頃から空が曇ってきて、雨が降り出した。夕立が来ると思ってあわてて荷物をテント内に入れるが、すぐにやんでしまった。組み合わせの結果、今日、自分は一人となった。
 さっさと準備をして最初にシャワーを浴びる。さすがにダートを走ったせいで結構ほこりっぽくなっていた。シャワーを終えて、夕食の手伝いをする。
 今日の夕食はバーベキューである。バーベキューなのにタマネギはみじん切り、ピーマンはスライスする。(結局、野菜炒めを作ることになったが・・・)ただ、包丁のきれが悪くてかなり苦労する。わざわざ米も用意してくれていたが、計量カップがないため適当に米を入れて炊く。結局、水の量が少なくて堅めのご飯となったが、何とか食えるようにはなった。(途中で水をつぎ足すとか言う荒技を使ったが・・・)ただ、あまりにも多く炊きすぎたため、半分以上残ってしまった。
 ご飯が炊きあがるより前に、バーベキューの開始となる。焼き肉のたれには「エバラ黄金のたれ」。もろ日本語で書いてある・・・。肉の味もとても良く、おいしく食べることができた。とりあえずおなかも落ち着いたところで後かたづけをする。その後はビールを飲みながら話をして夜が更けていった。
 01 走行中のM君(走りながらの撮影は大変)
 02 地平線までのびるまっすぐな道
 03 MITCHELLのガソリンスタンド・参加者のバイク
 04 長さ50mのロードトレイン
 05 オフロードコース出発の瞬間(提供Nさん)
 06 TYRONNEでの楽しい夕食