| 1999/07 北海道・東北地方へ その7 花咲港で漁師になって・・・ |
| 07月22日(7日目) バイク移動距離 320km 多和平→多和平 |
| 朝4時半くらいに起きるが、なぜか時計が1時間遅れている。それも二つの時計が同時に遅れている。何だかなあ・・・。(^^;; 朝日の写真を撮ってからまた睡眠にはいる。6時半頃になると日もかなり高くなってきてテントの中が蒸し風呂状態になってきた。さすがにテントの中で寝ていることができなくなり、外に出る羽目になってしまった。朝食の準備をしているとKさん、Nさんも起きてきた。Nさんはかなりテントの中で耐えていたが、さすがに我慢できなくなって出てきた。今日の朝食はお粥に卵スープ。 朝食後、しばらくみんなと話をしてから、出発の準備を整えて出発する。今日は連泊なのでテントに荷物をおいたまま行くことにした。(初めてのテント連泊である)出発して牧場から出るが、いきなり反対方向に行ってしまい、そのまま気が付かずにしばらく走っていた。さすがに途中で気が付いて、あわてて戻り、道道1040号線へ。そのまま国道243号線に入って弟子屈の町中へと入っていく。昨日は風呂に入れなかったため今日は是非ともお風呂に入りたいものである。 一気に山を駆け上がり、第1展望台駐車場にバイクを止めて展望台へと行く。(駐車代は以前と変わらず100円で硫黄山との共通券になっていた)展望台に登ってみると、湖面に霧がかかっていたが、徐々にはれてきて中島(カムイッシュ)も見えてきた。今回で3回目であるが、3回来て3回とも見ることができるとは・・・。しかし湖面だけとはいえ、霧がかかっている摩周湖は初めてである。徐々に霧が晴れていく様子は神秘的でとてもきれいだった。しかし一度はなにも見えないくらい霧がかかった摩周湖に来てみたいものである。結局第1展望台だけを見て帰ることにした。一気に山を下りて国道243号線を東へと進んでいく。ほとんどまっすぐにのびる国道をひたすら走っていったが、途中でお金がないことに気がつき、あわてて郵便局でお金をおろす。(お金がないとカニが食べられないではないか・・・)ただあまりに単調な道路だったため、ひたすら睡魔との戦いだった。国道44号線に入り、風蓮湖の横を抜けていく。 いつもは根室駅前の店にカニを食べに行っていたが、今回は花咲カニが水揚げされる花咲港に行くことにした。道道780号線から142号線を通って花咲港へ到着する。何件もカニを売っている店が並んでおり、どの店に行こうかさんざん悩んでしまった。結局、Nさんが言っていた店「大八食堂」に入ることにした。店にはライダーが一人と漁師の団体が座っていた。 おみやげにかにを送ると毛ガニをくれたが、やはりここに来たのならと花咲ガニだろうということでこれも購入する。(千円也)最初はウーロン茶を飲んでいたが、「やはりカニにはビール」と言うことでビールを注文する。(いかんなあ、酔っぱらい運転だ・・・)カニを必死に食べていると、漁師の一人が話しかけてきた。そのまま他の漁師たちといろいろな話をして盛り上がることになった。どんどんビールはつぎにくるためかなり酔ってしまった。またホームラン焼き(回転焼きみたいな物)を買ってきて一緒に食べたりした。しばらく話をしていると、「2時から荷揚げをするが手伝うか?」と言われ、やることに。ビール代はおごってくれた、ありがとう!! 2時までまだ1時間近くあったので納沙布岬に行ってみることにした。漁船の名前(第八興洋丸)と誘ってくれたIさんの名前を聞いて出発、結構ほろ酔い気分で走っていった。左回りに納沙布岬に向かって走っていくと、途中にいた小学生がみんなピースサインを出してくる。やはりライダーが多いのだろうか?納沙布岬に到着してさっそく碑のところで写真を撮った。いつもはバイクの駐車場になっていたが、ちょうどバイクがなかったのでバイクと一緒に写真を撮ることができた。来るのに結構時間がかかったため、もう1時半をまわっていた。 一気に花咲港に戻るが、港に着いたのは2時を回った後だった。漁船を探して花咲港の岸壁をうろつくが、どうしても見つからない。とりあえずさっきの店に行ってだいたいの場所を聞く。近くまで来たところで地元の漁師に「石川から来ている漁船は?」と聞いたところ何とか場所が判明した。漁船のところに到着してIさんを呼んでもらう。半分冗談で言っていたらしく、本当にくるとは思っていなかったようである。カッパと帽子を着こみ、漁船の冷凍室に降りて鮭の荷下ろしを手伝うことになった。冷凍室の温度は4℃とマイナスではないが寒いには違いない。日本酒を飲み(また飲んでいる)、すじこ(塩漬けでしょっぱい)を食べながら1時間ちょっと手伝いをする。結構きつかったがなかなかできない体験でおもしろかった。 3時半くらいに岸に上がり、手伝いを終了。おみやげとして紅鮭と銀鮭一匹ずつ、すじこ(塩漬け)をバケツ一杯くらい、インスタント食品を10個ほどもらう。今回荷物をなにも持ってきていないのでネットもなにもない。荷造りひもをもらって何とかパッキングを済ませ、お礼を言って出発する。(パッキング前から見送られるのは結構つらい・・・)途中で大八食堂にお礼を言ってから花咲港を後にした。しかしむちゃくちゃいい思い出になった。 しばらくそのまま走っていたが、どうも荷物が気になり、東梅パーキングに入ってパッキングをし直すことにした。さすがに鮭を出していると目立つらしく、みんなこっちを見ていく。何とかパッキングを済ませて来た道を引き返していく。途中から荷物がずれてきて座れなくなり、ミルクロードはほとんど立って走る羽目になってしまった。本当はすぐにでも宅急便で送ろうと思っていたが、コンビニどころか店も見あたらない。結局1時間以上走ったところの標茶町虹別でやっとコンビニを発見することができた。 到着してすぐに自衛隊の団体が到着したため、コンビニの中はいっぱいになってしまった。宅急便を送ろうと思ったが、鮭を入れる箱がないと言うことで、向かいの店に行くことを薦められる。その店は雑貨屋という感じで、魚や野菜なども売っていた。事情を話すと、親切にも銀鮭の半身をおろして、すじこも1/3くらい別の袋に入れてくれた。こんなことまでしてもらって悪いと思って、ジャガイモとタマネギを購入。(袋つめではなく、一個ずつのばら売りだったので助かった)荷物が軽くなったところで多和平に向かって走っていく。国道243号線から道道1040号線を通ってキャンプ場に到着する。 他の二人はもう戻ってきており、夕食の準備を始めていた。今日の出来事を報告し、料理に取りかかる。さすがにすじこは量が多すぎたため、他のキャンパーたちに配っていった。今日の夕食は鮭のムニエルに鮭のみそ汁といったところである。近くにキャンプを張っていた夫婦?を加えて5人で酒を飲みながら話をする。(鮭とすじこにえらく感激していた)しかしこの日のキャンパーはほとんどがカップルだった。昨日よりは暖かいが寒いには変わりなく、10時半頃にテントに戻り、11時半頃に就寝。 |
| 01 晴れ渡った摩周湖 02 大八食堂で石川の漁師たちと 03 納沙布岬・記念碑 04 漁師になって・・・ 荷下ろしをした鮭を手にとって記念撮影 |