1999/07 北海道・東北地方へ

その8 ついに降ってきた・・・


07月23日(8日目)   バイク移動距離 400km   多和平→豊里
 昨日と同じく5時頃に起床し、早々に撤収を開始する。おおかた片づけを終えて朝食の準備に取りかかる。今日の朝食ははすじこのお茶付け。ご飯を炊いてからすじこをおいてお茶をかけただけだったが、とてもおいしかった。7時頃にみんな起きてきて朝食の準備を始めた。食事をとりながらみんなと話をする。
 Nさんは9時に釧路で待ち合わせをしているため、おもむろに急ぎだした。駐車場で一緒に写真を撮ってそうそうに出発していった。結局時間には間に合わなかったようである。朝食後、パッキングを済ませて出発準備を終了、Kさんに見送られて出発する。見送りに来ているときにKさんのパンをカラスに盗まれてしまったようである。ここでキャンプするときはカラスとキツネに気を付けよう・・・。
 出発後、国道391号線にでてひたすら南下していく。途中、シラルトロ湖の湖岸にあったパーキングで休憩をとり、さらに南下。細岡展望台と岩保木山に行こうと思って途中から脇道へ。細岡展望台は結構整備された展望台らしいが(行っていないので分からない)、岩保木山はただの山で展望台というわけではなかった。展望台に行くつもりだったのに、岩保木山の山頂を目指していってしまった。
 ここはあまりバイクで行くようなところではないようで、道に大きな溝があり、落ちるとしゃれにならない。そのうえ分かれ道が多く、道に迷ってしまいそうになる。最後はさすがにバイクが落ちたら戻ることができないような道になったため、ここにバイクを止めて歩いていくことにした。その先に釧路湿原と釧路川を見下ろすことができるところで写真を撮り引き返す。帰りは走るのは良かったが、道が入り組んでいて帰ることができるかが心配だった・・・。
 無事に山を下り、国道391号線に戻って南下を再開する。国道44号線から釧路市街を迂回するため、道道142号線にはいって走っていった。国道38号線にでた後、ひたすら海岸線に沿って走っていく。道の状態もよく、車の流れもよかったので快適に走っていくことができた。途中、パシクル湖畔自然公園と言うところを見つけ休憩をとることにした。とても眺めのいいところだった。水場とかもあったのでここでキャンプができるのだろうか?ドライブインでつぶ貝を購入し、海を眺めながら食べる。うーむ、旅人・・・。
 さらに国道を進んで行くと途中から海岸線ではなく、内地に入っていくことになる、海岸線を走って行きたかったので、道道1038号線に入ることにした。この分岐点にライダーハウス「ミッキーハウス」があることに初めて気が付いた。時間がちょうどよければここに泊まってもよかったが、まだ昼だったためそのまま通り過ぎる。道道は途中からダートになるが、オフ車にとっては何の問題もない。昆布刈石展望台という見晴らしがいいところがあったので写真を撮るついでに休憩をとった。もやがかかっていたため襟裳岬まではさすがに見えなかったが、いい景色だった。
 まだ見たことのないハルニレの木に行こうと思い、国道336号線に入ろうと思っていたが、分岐点が分からず、そのまま通り過ぎていた。普通はあるはずの案内板が全くなかったので行き過ぎたようだ。仕方ないので道道911号線を北上する。そのまま橋を渡ろうとすると工事中のため通行禁止。一瞬、「ここまで来て戻らないけんの?」と思ってしまったが、その先の国道の橋から渡ることができた。よかったよかった。(^_^)
 橋を渡って国道38号線に入ったところでハルニレの木の案内板を探すが全く出ていない。結局どこから行けばいいのか分からず何度も行ったり来たりしていた。てきとうに走っていき、ついに土手沿いに立つハルニレの木を見つけた。
 周りは畑みたいだったが、今は全部刈り終えて牧草の固まりが並んでいた。ハルニレの木まで踏み固められた道ができていたのでその道に沿って歩いていく。日差しがかなり強く、暑くてたまらない。自分の他は母娘らしき人がいるだけ。今の日立コマーシャルに出てくる木に比べると小さいが、他に比べるとでかい木であることは間違いない。しかし本当に昔コマーシャルで使われていたのだろうか?しばらく木の周りをうろついた後、土手の上にある休憩所で休憩する。
 国道38号線にでた後はひたすら道に沿って進んでいく。336号線を南へと向かい走っていくと、日高山脈にすごい雲がかかっていることに気が付く。この様子だと山の向こうは大雨だろう。最近やっと開通した国道236号線(天馬街道)に入って進んでいくが、山に近づくにつれてどんどん天気が悪くなってきた。雨は降らないと考えていたので防水対策は全くしていなかった。雨対策として荷物にシートをかけてからまた走り出すが、少し走ったところで急に雨が降り出したのであわててカッパを着ることになった。こんなことなら最初から着ていればよかったと後悔。
 雨の中をひた走り、トンネルを越えて浦河町へ。さすがに高度が高いせいか、トンネルの中はかなり寒かった。夕食を頼んでいるため6時頃にはつかないといけない。浦河の海岸線に出たところにあるホクレンで給油しているときにYHの場所を確認して走っていく。はじめYHは静内のあたりかと思って余裕だなと思っていたら、紋別にあることに気がついてあわてて走っていくことになった。雨が降ったりやんだりする中、ひたすら国道235号線を北上していく。走っている車のペースはかなり速く、次々に抜かれながらやっとYHの案内板を見つけた。牧場の中の道を通り抜け、なんとか豊里夢民村に到着した。
 受付を済ませた後、冷えた体を温めるためさっそくお風呂に入る。風呂から上がって談話室でくつろいでいるとすぐに夕食の時間となった。夕飯は裏庭でバーベキューの食べ放題だった。
 今日の泊まり客は3人親子とその旦那の妹(Yさん)、女性3人組、ライダー一人(Hさん)、連泊のおじさん一人と自分の計9人である。みんなと旅の話をしながらの食事となったが、量が多くて結局全部を食べることはできなかった。夕食を終え、談話室に戻ってみんなと話をする。立体パズルをやってみるが、一番難しい物は組み立てることができなかった。11時頃には睡魔がやってきて寝ることにした。
 01 多和平の駐車場でKさん、Nさんと
 02 岩保木山からみる釧路湿原
 03 「この木何の木気になる木」で有名なハルニレの木
 04 YHの裏でみんなとでバーベキュー