1999/08 北海道・東北地方へ

その22 Yさんと再会


08月06日(22日目) バイク移動距離 260km  福島県 喜多方市→群馬県 赤城村
 5時半に起床し、早々にテントを撤収する。出発しようとすると、郡山のライダーがやってきてしばらく話をすることになった。彼に見送られて6時半頃に出発。国道121号線を南下していくが、相変わらず車のペースが速く、無理に車が抜いていく。(前が詰まっているのになにを考えてるんや?)喜多方、会津と一気に走り抜け、芦の牧温泉の手前にあったファミリーマートまで一気に走っていく。このコンビニで休憩をかねてパンと牛乳で朝食をとった。
 この辺りで何か見るところはないかと地図を見ていると「塔のへつり」というものが目に止まり寄ってみることにした。途中に案内板があったのでそちらに進んで行くが、その先の案内板を見落として別の道へと入って行ってしまった。地元に人に道を聞いて何とか目的地に到着する。
 塔のへつりは川の浸食によって崖が削り取られ残った岩肌が塔のようになっているところだった。それぞれの塔みたいな部分にも名前が付いていたがよく覚えていない・・・。朝早いため人もほとんどいなかったが、土産物屋が結構いっぱいあったので、観光客は結構来るんだろう。対岸に渡る橋があったので対岸にわたり、えぐり取られて道みたいになっているところを歩いてみる。歩きやすいようにコンクリートで少し補修しているが、そのままになっていた方がよかったと思う。上の方には小さなほこらがまつられていた。
 国道をひたすら南下していき、道の駅「たじま」で休憩をとる。おなかがすいていたのでここで売っていたトマトを購入して食べて何とか腹を落ち着ける。途中から雨が降っていたらしく三依温泉のあたりから道路が塗れてきた。通り雨のようだったのでそのまま走っていったが、さらに路面が濡れてきて、靴やズボンが濡れ始めたのでパーキングで乾くのを待つことにした。
 30分くらい待っていると何とか走れる程度に乾いてきたので出発する。すぐ行ったところで電線の上に猿がいるのを発見。バイクを止めて見ていると、がけの上にも猿がいっぱいいることに気がつく。襲われたらしゃれにならないなあ・・・。ひたすら走り続け、竜王峡で見学をかねて休憩をすることにした。天気は曇ったり晴れたりの繰り返しであるが、雨の心配はないようである。遊歩道を歩いて滝や渓谷を見て回った。駐車場で売っていた五平餅を食べ、何とか腹を落ち着かせる。
 国道121号線から日光街道の国道119号線に入って日光を目指す。以前きたとき、ここはむちゃくちゃ込んでひたすらすり抜けして走っていったが、今回は全く渋滞はなくいいペースで走ることができた。桜の馬場公園の近くにある以前と同じ駐車場にバイクを止めて見学に行く。
 脇道から表参道へ出ると、相変わらずの人の多さにいきなり嫌になる。今回は二荒山神社の方へ行ってみることにした。長い参道を歩いて神社の本殿を見てから裏にある冷泉のところに行く。ここで水分を補給してから家光の墓所のある大猷院廟へといく。本堂の中では坊さんの説教があっていたのでちょっと聞いていく。本堂の天井には全部金箔が張られているらしい。
 出発後、国道120号線から122号線と進んでいく。途中で雨が降りそうになってきたため、道路脇にバイクを止めて荷物にカバーを掛けていたら滝のように雨が降ってきた。結局カッパを着ることもできず、傘を差して何とかバイクにカバーを掛け、そのままの状態で雨がおさまるのを待つことになった。するとすぐ近くの家の人が声をかけてきて、「雨がやむまでここで雨宿りしていきなさい」と言ってくれた。お言葉に甘えて、小降りになるまで家の中で雨宿りをする。15分くらいするとやっと小振りになってきたのでお礼を言って出発する。少し走ると雨はやみ、青空が広がってきた。その先は道路も濡れていなかったのでほんとに局地的な雨だったんだろう・・・。晴れてきたため、カッパを脱ぐことにした。
 横目に赤城山を見ながら国道353号線に入り、今日の宿である三角屋というビジネスホテルを目指す。353号線は国道ではあるが、道路が狭く、車の交通量が多いためペースがあがらない。最初は右手に赤城山がきれいに見えていたが、徐々に雲が広がってきた。県道70号線から157号線を走って雨が降る前に敷島の駅前に到着するが、目的のホテルが見つからない。駅員に聞いてみると、それは一つ手前の渋川駅の近くと言うことを聞いてあわてて戻ることに。(^^;; 県道255号線を通って線路沿いに渋川駅に向かう途中。ついに雨が降り出してしまった。(あと5分で到着していたのに・・・)(T^T) 結局カッパを着ないまま走っていき、大正橋を渡ったところにあるビジネスホテル「三角屋」に到着した。
 ついたときには全身ずぶぬれ状態で雨がしたたり落ちている状態。これで部屋が空いていなかったら最悪だっただろう・・・。受付を済ませて、荷物を整理し、早々に風呂に入って暖まる。何とか落ち着いたところでYさんに連絡を取って待ち合わせをする。
 待ち合わせは隣のセブンイレブンだったのでここでしばらく待っているとYさんがやってきた。半年ぶりの再会である。Yさんの車に乗ってAさんと行ったという山の上の地ビール館に行くことにした。ここでつまみにソーセージを食べながら地ビールを飲み、旅の話をする。この後、パスタの店に行って夕食をとり、やっと腹も落ち着いた。よくよく考えるとこの日はまともに飯を食べていなかった。結局11頃まで話をしてホテルに戻った。部屋に戻ると、疲れがきていたせいかすぐさま深い眠りに落ちていった。
 01 道の駅「喜多の里」 蔵の湯温泉の前で
 02 塔のへつり
 03 国道に現れた猿 むちゃくちゃいっぱいいた
 04 日光東照宮 二荒山神社 唐門の前で
 05 ホテルの前でYさんと一緒に